歯周病は虫歯と並んで、歯を失う大きな原因の1つです。
■歯周病(歯槽膿漏)とは?
歯周病は、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気で、日本は「歯周病大国」と呼ばれており、35歳以上の約8割が歯周病だと言われています。
歯周病には痛みなどの自覚症状がほとんどなく、そのため、気が付いたときにはすでに手遅れになってしまっていることが多いというのが、歯周病の最も恐ろしいところです。歯槽膿漏はお口の中の状態にとどまらず、全身の健康状態にまで深い影響力を持っていることが分かってきています。歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)です。被せ物、入れ歯、噛合わせ等でも原因となることがあります。また、心臓病、糖尿病、肺炎、骨粗しょう症、早産、喫煙との関係性もあります。
被せ物による歯槽膿漏
嚙み合わせが合わない被せ物でご自身が気がつかないうちに酷くなっている場合があります。
入れ歯による歯槽膿漏
部分入れ歯は残っている歯にバネをかけますが、入れ歯が合っていない状態で使用しているとその歯に大きな負担がかかり揺れ出すことがあります。
糖尿病
糖尿病で無い人に比べ歯周病になるリスクが高いと言われています。また治療により炎症が改善されると、血糖値も改善されると言われています。
心疾患
歯周病のある人は、歯周病が重篤であればあるほど発症リスクは高くなると言われています。
早期低体重児出産
妊娠中の女性で歯周病の無い人と比べ、低体重児出産や早産する確率が高いと言われています。
骨粗鬆症
全身的に骨が弱くなり歯を支える歯周組織にも影響があると言われています。
喫煙
免疫力の低下等により喫煙者は、非喫煙者と比べて2~4倍歯周病になりやすいといわれています。
歯槽膿漏は、世界中でもっとも多くの人がかかっている病気で、日本でも成人の8割は歯槽膿漏と言われています。この病気のやっかいなところは、ほとんど自覚症状なしに病状が進み、気が付いた時には抜歯しなくてはいけないほどにまで悪くなっている場合があることです。さらに悪いことには、歯槽膿漏はお口の中の状態にとどまらず、全身の健康状態にまで深い影響力を持っていることが分かってきています。
■歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)です
プラークは細菌の塊です。歯周病は予防が一番大切です。予防とは、歯磨き、正しいプラークコントロールをすることです。当医院では、正しいブラッシング方法を覚えて頂くため、口腔内をチェックし、それぞれの人に適したブラッシング法を指導しています。免疫力の低下も歯周病の進行に大きく関わるので、一生御自身の歯で楽しく食事が、出来るようになり一層歯周病予防に対して慎重になる必要があります。
■歯周病になったらどうすれば良いのか
進行した歯周病はプラークコントロールだけで治ることはありません。歯周病の進行具合によって、スケーリング、ルートプレーニングで改善しない場合は、歯周病外科治療などの
処置が必要になります。